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「王子に娘の鎧くらいで英雄が動じるだろうか?」ランスロットが問うと、道化は
「まあ、100%動じないでしょうね。
なんせ毎回稽古をつけているのはプロメテウス本人なんですから。」
「じゃあどうして?」
「王子に他にサイズの合うものがなかったからです。
英雄が選んだんですからまずそんなに悪いものではないでしょう。」
道化はつづけた。
「実はプロメテウスとは姫のお側役候補としても上がった仲で、ポジションを争った仲でもありました。歴代の姫のお側役は騎士や魔導士でした。
しかし選ばれたのは私、道化でした。
私が他を差し置いて姫のお側役に選ばれたとき、彼の失望と怒りは底知れなかったかもありません。
しかし、彼は結婚し子供をもうけました。
これで終わりかと思いましたが、、、、。
今回彼が提示した褒美、、、、、皆の手本になりたいと願う心。
その「見せたい」という気持ちは私たちの「魅せたい」と同じであればあるほど付け入るスキはあります。」
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