猫に続き、おじいさんの犬もみせてもらった男だったが、
犬類特有の犬の方が肛門腺からでる臭いが激しく、かつ群れで暮らす生き物だった。

　ウサギやイタチに近い猫類は臭いが異なった。
猫が大変犬の臭いを嫌がるので犬は結局お爺さんの兄弟が引き続き飼うことになった。

　お爺さんは男に食材の準備はしばらくやめて、食材に使う豚と食材の野菜を育てては
どうかと男を料理人にするのは諦めて、店から離れたところのにある畑に水やりをまかせた。
昼間は猫は眠るので男は昼間は畑、夜は猫の世話をすることにした。

　動物類の雑菌にまみれても食材を触るわけではないのであまり考えることなくしごとにとりくめそうだと思われた。

　男は苗を植えた畑に水を汲んではかけたが、何故か植物がしおれてしまう。
　昼間の太陽光の下では水温がぐんぐんあがり、植物にかかる水がお湯になってしまっていた。